乾癬の教科書④治療薬と注意点

乾癬治療薬の注意点は?

それぞれの治療薬の特徴と注意点について理解しておきましょう。

外用療法 ステロイド 炎症を鎮めたり、免疫機能を抑える作用があります。長期間使用すると、皮膚萎縮や毛細血管拡張がみられることがあります。
活性型ビタミンD3 皮膚の過剰な細胞増殖を抑え、炎症を鎮める働きがあります。
塗布部位に、ピリピリとした刺激症状があらわれることがあります。
配合薬 あらかじめ、ステロイドとビタミンD3をまぜた合剤です。
内服療法 レチノイド製剤
(エトレチナート)
皮膚細胞の異常な増殖を抑え、正常な皮膚を形成します。肝臓や腎臓に障害のある方、催奇形性があるため妊娠可能な女性や妊婦さんは服用できません。
免疫抑制剤
(シクロスポリン)
リンパ球(免疫細胞)に作用し、過剰な免疫反応を抑えます。 副作用として血圧上昇、腎機能障害などが起こる可能性があるため、定期的な血圧測定、血液検査を行います。
PDE4阻害剤
(アプレミラスト)
免疫バランスの乱れを調整し、炎症を抑える作用があります(次ページ参照)。 ステロイド外用剤等で改善がみられなかったり、関節症状を伴う患者さんが治療の対象となります。 副作用として、投与初期に消化器症状、頭痛などがみられることがあります。
TYK2阻害剤
(デュークラバシチニブ)
免疫機能に関与する酵素を標的にした経口薬です。光線療法や他の内服薬で効果が見られない、難治性の皮疹がある、膿疱がある患者さんが対象となります。免疫の働きを抑えるため、感染症にかかりやすくなる場合があります。
生物学的製剤による治療 免疫機能に関与する特定のサイトカインやその受容体を標的にした点滴または注射剤です。 免疫の働きを抑える作用があるため、感染症にかかりやすくなる場合があります。